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ひずみ

sad

おなかをいためて産んだ子を、

引き離される気持ちってどんなだろう。

ワンちゃんに感情はないのだろうか?

そんなはずはない。

きっと悲しんでいるに違いない。

私の赤ちゃんはいつ戻してくれる?と。

 

通常3ヶ月は親犬から沢山の愛情をもらい、

兄弟との遊びで社会性を学ぶのが

自然の摂理であり、私たち人間と同じ動物としてのモラルである。

ところが近頃の日本は小さければ小さいほど高値が付く

販売流通を確立してしまった。

愛情を知る間もなく1ヶ月ほどで引き離され、

社会性を学ぶ間もなく、ベルトコンベアーに乗せられ

競りにかけられる。

そのため昨今のワンちゃんの精神状態は

不安定で神経質で臆病な子が多い。

親犬はどうだろう。自分に置き換えれば「ぞっ」とする。

逃げることも許されず、ひたすらブリーディング。

呼ばれる名も無く、隅でただ震える。

 

余生、運がよければボロボロの体を優しい誰かに救われ、

初めて自分の名を知るだろう。

沢山の愛情を受け、初めて人を好きになるだろう。

でも、みなが寝静まった夜は嫌いだろう。

何十頭もの子どもたちを思い出し、ただ会いたかろう。

 

忘れてはならない。

我々サロンもその恩恵を受けているということ。

腫れ物に触れるようなこのテーマから

逃げ出すことは許されない。

何とかしなければならないのは

誰もが知っている。

そう誰もが。

(抜粋田勝浩志)

 

 

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