知ってるようでまだよく知らない。。
私も含めそんな飼い主様も多いはず。。
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19世紀中頃にイギリスのヨークシャー地方の工業地帯で作出され、1886年にケンネル・クラブに公認された比較的新しい犬種です。
炭坑夫の家屋を荒らすネズミを捕る犬を作るのが目的で、交配にはマンチェスター・テリア、スカイ・テリア、マルチーズが使われたといわれています。
当初はかなりの大きさがあり、毛色も黒みを帯びていました。
1862年に「ブロークン・ヘアード・スコッチ・オア・ヨークシャー・テリア」と命名されましたが、
長すぎて定着せず、1870年頃から現在の犬種名に。
改良によって小型化され、被毛も美しくなると、愛玩犬として人気になりました。可憐な容姿と美しい毛色から
「動く宝石」とも呼ばれヨーキーの愛称で世界中で親しまれています。
小柄ながら勇敢で大胆。明るくやんちゃで勝ち気な、テリアらしい性格です。その一方、飼い主や家族には愛情深く、大変な甘えん坊。
寂しがり屋で、いつも家族のそばにいたがります。利口で用心深いので番犬にもぴったりです。
初めての人には☆☆☆☆(5段階)しつけやすさ☆☆☆☆
健康管理
寂しがり屋なので、留守がちな家庭にはお勧めできません。
小柄で骨が細いため、骨折や脱臼を起こしやすく、特に膝関節の脱臼が多く見られます。
室内に段差をなくす、高いところからの飛び降りはさせない、滑りやすいフローリングには絨毯を敷くなどの対策をして予防しましょう。
肥満や加齢で気管が押しつぶされる「気管虚脱」にも注意し、呼吸が苦しそうだったり、咳をする場合はすぐに信頼できる確かな動物病院へ。
このほか、アレルギー性皮膚炎や低血糖症などにも注意が必要です。
美しい被毛を保つには、バランスよく栄養素を含んだ質の良いフードと皮膚被毛のコンディションに配慮したサプリメント、
そして設備の整ったサロンでの美容が不可欠です。
しつけ
愛らしい外見ながら、負けん気の強いテリア気質の持ち主。
子犬の頃から家族以外の人や動物に慣れさせて社会性を養うとともに、甘やかさずきちんと吠え癖や甘噛みを正しましょう。
長時間放っておくと、寂しくていたずらをしたり、無駄吠えをすることも。
スキンシップを大切にするということは、愛犬に「自分は群れの一員である」ことを再確認させる重要な時間なのです。
全世代共通のストレスサイン
① あくびを繰り返す。② 体を舐め続ける。③ 体を掻き続ける。④ 落ち着きがなく歩き回る。
<0歳~1歳ごろ> かまいすぎると腸炎に!
母犬や兄弟犬から離され、全く別の環境で暮らすことになります。ここですでに大きなストレスを受けています。
その新しい家で、小さなお子様などが力を加減せずにかまいすぎるとさらに大きなストレスを与えてしまいます。
一方で生後数か月のうちに長時間のお留守番をさせるなど、かまわなすぎることもまたストレスになります。
では何に気を付け、どう接すれば良いのでしょうか?
胃炎(嘔吐)…突然のストレスに見舞われると自律神経が乱れ、胃の動きをコントロールできなくなります。
腸炎(下痢)…ストレスを感じると腸内細菌のバランスが乱れて悪玉菌が増え、下痢を引き起こします。
心の病…かまわれすぎない状態が続くと自分の尾を追い続けたり、噛み続けたりと一定の行動を執拗に行い続けます。
ストレスをためない工夫
①見守りつつ、かまいすぎない。人間の赤ちゃんと同様と考えるとわかりやすいかと。
自由に遊ばせ、必要に応じて手を貸しましょう。
これは成犬においても同じことが言えます。いろんな経験を積まずに成犬になると、
怖がりになったりして逆にストレスを感じやすい犬になってしまいます。
愛犬は飼い主様の表情などをよく見て感じています。神経質にならず、おおらかな気持ちで育てましょう。
経験不足で不安症に
<2歳~6歳ごろ> 運動不足だと、イライラしてたくさん食べて肥満になる犬も。
また、車に乗ることや花火の音など、それまで経験していないものを怖く感じだす時期です。
「ウチの子はこれが好き」などと飼い主様が決めすぎるのもストレスのもとです。
脱毛…前足など体の一部を舐め続けることで、皮膚を傷つけ脱毛を起こします。
不安症や胃腸障害…経験不足から、怖いものや苦手なものが明確にできてしまい
パニック状態になって物を壊したり、下痢、嘔吐を繰り返します。
ストレスをためない工夫
①パワーを発散させる。
休日にはドッグランで思いきり遊ばせたりして運動量を増やしましょう。
②いろいろな経験をさせる。
社会化するとストレスを感じにくくなります。未知のものが怖く感じている成犬でも、
保育園のような当店や、旅行など、積極的にいろいろな経験をさせると
経験値が上がって、動じにくい犬になります。
③犬は群れで生活する動物。外で飼う場合も、飼い主様が確認できる場所を選んであげましょう。
刺激不足で無気力症に
<7歳ごろ~>シニアになると関節や歯など、様々なところに痛みが出始め、ストレスを感じるようになります。
また、筋力が弱まって便秘がちになってしまうので、すぐに生理的欲求が満たせないことも苦痛です。
おでかけは大きな楽しみですから、ゆっくり歩く犬でも、ペースに合わせて連れ出してあげ、運動で筋力をつけてあげましょう。
無気力症…無感情になって動かなくなります。食べることへの執着も弱まって、とても危険です。
皮膚炎…老化による免疫力の低下とストレスが相まって、皮膚バリア機能が弱まると体をしきりに掻いたり、舐めたりします。
発病…大きなストレスにさらされて、白内障などの目の病気が急激に悪化することがあります。
シニア犬にとってストレスは万病のもとなのです。
ストレスをためない工夫
①刺激を与える。
週に1度は美味しいものを与えたり、月に1度はいつもと違うところへ
出かけたりと長短のスパンを取り混ぜて、新たな感覚を磨いてあげましょう。
②いつでもトイレ・水飲みを
便秘になりがちなシニア犬。室内いつでもトイレができるように。
また、水飲み場は1か所ではなく、複数の部屋に設けると良いでしょう。
③床材は滑らないものに
シニア期に入ると足腰が弱くなり、ふんばりもきかなくなるので今まで平気でも、もう一度再点検してあげましょう。
④しっかり食べられるように。
シニアになると歯周病になる犬が続出します。歯が痛いとご飯も食べられず、
心臓病を招いたりもします。子犬の頃から歯みがきの習慣をつけてしっかり予防しましょう。