知ってるようでまだよく知らない。。
私も含めそんな飼い主様も多いはず。。
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正確な起源は不明ですが、メキシコの先住民トルテカ族が飼っていた「テチチ」という小型犬が祖先とする説が有力。
かつては野生に生息しており、7世紀~12世紀頃のトルテカ文明時代に捕らえられ、家畜化されたと考えられています。
テチチは赤褐色の吠えない犬で、聖なる犬として宗教儀式に用いられた他、食用にもされていたようです。
このほか、中国に起源があるとする説、スペイン人によって連れられてきた犬が祖先だとする説などもあります。
現在のチワワの基礎となっているのは、1850年にメキシコのチワワ州で発見された小型犬。アメリカで改良され、現在のような超小型犬になりました。
ロング・コートはスムースにパピヨンなどを交配させて誕生。
小柄ながら勇敢かつ大胆で、大型犬にさえ吠えかかる怖いもの知らずな面も。
警戒心が強く、見知らぬ人には心を許しませんが飼い主には深い愛情を注ぎます。
初めての人には☆☆☆☆☆(5段階)しつけやすさ☆☆☆☆
健康管理
寒さに非常に弱いので、冬季は温度管理が不可欠。室温を25度前後に保ち、寝床にもペットヒーターを置くなどして温かくしましょう。
暑さも苦手なので、夏はエアコンが必要ですが、冷やしすぎに注意してください。体が小さくて骨が細いため、
階段や椅子などから飛び降りただけで骨折や脱臼をすることがあります。室内の段差をなくす、会談に柵を置くなど徹底した対策が必要です。
また、頭頂部の骨が完全に閉じていない個体が多く、衝撃に弱いので、頭をぶつけないように細心の注意を払う。頭を叩くなど論外です。
このほか、水頭症やアレルギー性皮膚炎、目の疾患などを患っていないか日々観察することをお勧めします。
小柄ながら食欲旺盛で、肥満になりやすい体質です。肥満になると足腰の関節はもちろん、心臓にも負担がかかるので、
適度な運動とともに食事を徹底管理し、適正体重を維持するよう努めなければなりません。
骨を強くするために、カルシウムやリンなどを含むフードを選ぶといいでしょう。
体臭が少ない犬種ですが、皮膚疾患を予防するため、毎月のサロンでの美容の他、
体表の汚れをタオルによる「湯拭き」によって取り除き、清潔を保ちましょう。
しつけ
小柄ながら気が強く、甘やかすとわがままで手に負えなくなることもあります。
愛らしさの誘惑に負けず、子犬の頃からしっかりと上下関係を教え、無駄吠えや甘噛みを早い時期にやめさせましょう。
警戒心が強いため集合住宅では特に真剣に取り組む必要があります。
毅然とした態度でリーダーシップを発揮すれば、必ず忠実なパートナーになります。
全世代共通のストレスサイン
① あくびを繰り返す。② 体を舐め続ける。③ 体を掻き続ける。④ 落ち着きがなく歩き回る。
<0歳~1歳ごろ> かまいすぎると腸炎に!
母犬や兄弟犬から離され、全く別の環境で暮らすことになります。ここですでに大きなストレスを受けています。
その新しい家で、小さなお子様などが力を加減せずにかまいすぎるとさらに大きなストレスを与えてしまいます。
一方で生後数か月のうちに長時間のお留守番をさせるなど、かまわなすぎることもまたストレスになります。
では何に気を付け、どう接すれば良いのでしょうか?
胃炎(嘔吐)…突然のストレスに見舞われると自律神経が乱れ、胃の動きをコントロールできなくなります。
腸炎(下痢)…ストレスを感じると腸内細菌のバランスが乱れて悪玉菌が増え、下痢を引き起こします。
心の病…かまわれすぎない状態が続くと自分の尾を追い続けたり、噛み続けたりと一定の行動を執拗に行い続けます。
ストレスをためない工夫
①見守りつつ、かまいすぎない。人間の赤ちゃんと同様と考えるとわかりやすいかと。
自由に遊ばせ、必要に応じて手を貸しましょう。
これは成犬においても同じことが言えます。いろんな経験を積まずに成犬になると、
怖がりになったりして逆にストレスを感じやすい犬になってしまいます。
愛犬は飼い主様の表情などをよく見て感じています。神経質にならず、おおらかな気持ちで育てましょう。
経験不足で不安症に
<2歳~6歳ごろ> 運動不足だと、イライラしてたくさん食べて肥満になる犬も。
また、車に乗ることや花火の音など、それまで経験していないものを怖く感じだす時期です。
「ウチの子はこれが好き」などと飼い主様が決めすぎるのもストレスのもとです。
脱毛…前足など体の一部を舐め続けることで、皮膚を傷つけ脱毛を起こします。
不安症や胃腸障害…経験不足から、怖いものや苦手なものが明確にできてしまい
パニック状態になって物を壊したり、下痢、嘔吐を繰り返します。
ストレスをためない工夫
①パワーを発散させる。
休日にはドッグランで思いきり遊ばせたりして運動量を増やしましょう。
②いろいろな経験をさせる。
社会化するとストレスを感じにくくなります。未知のものが怖く感じている成犬でも、
保育園のような当店や、旅行など、積極的にいろいろな経験をさせると
経験値が上がって、動じにくい犬になります。
③犬は群れで生活する動物。外で飼う場合も、飼い主様が確認できる場所を選んであげましょう。
刺激不足で無気力症に
<7歳ごろ~>シニアになると関節や歯など、様々なところに痛みが出始め、ストレスを感じるようになります。
また、筋力が弱まって便秘がちになってしまうので、すぐに生理的欲求が満たせないことも苦痛です。
おでかけは大きな楽しみですから、ゆっくり歩く犬でも、ペースに合わせて連れ出してあげ、運動で筋力をつけてあげましょう。
無気力症…無感情になって動かなくなります。食べることへの執着も弱まって、とても危険です。
皮膚炎…老化による免疫力の低下とストレスが相まって、皮膚バリア機能が弱まると体をしきりに掻いたり、舐めたりします。
発病…大きなストレスにさらされて、白内障などの目の病気が急激に悪化することがあります。
シニア犬にとってストレスは万病のもとなのです。
ストレスをためない工夫
①刺激を与える。
週に1度は美味しいものを与えたり、月に1度はいつもと違うところへ
出かけたりと長短のスパンを取り混ぜて、新たな感覚を磨いてあげましょう。
②いつでもトイレ・水飲みを
便秘になりがちなシニア犬。室内いつでもトイレができるように。
また、水飲み場は1か所ではなく、複数の部屋に設けると良いでしょう。
③床材は滑らないものに
シニア期に入ると足腰が弱くなり、ふんばりもきかなくなるので今まで平気でも、もう一度再点検してあげましょう。
④しっかり食べられるように。
シニアになると歯周病になる犬が続出します。歯が痛いとご飯も食べられず、
心臓病を招いたりもします。子犬の頃から歯みがきの習慣をつけてしっかり予防しましょう。