知ってるようでまだよく知らない。。
私も含めそんな飼い主様も多いはず。。
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スペインのスパニエルの一種が祖先です。イタリアを経由してフランスに入り、
小さいので「一寸法師のスパニエル」と呼ばれて、16世紀のルイ14世時代の上流社会でもてはやされました。
マリー・アントワネットにも愛され、当時の肖像画には主人と一緒にパピヨンらしき犬が描かれているものも散見されます。
元々は垂れ耳でしたが、立ち耳に改良され、
飾り気が豊富で蝶の羽に見えることからフランス語でパピヨンと名付けられました。
イギリス名では「バタフライ・スパニエル」とも呼ばれます。
見知らぬ人にもフレンドリー。利口でしつけもよく入ります。
プライドが高くて気が強い反面、繊細なところもあります。
初めての人には☆☆☆☆(5段階)しつけやすさ☆☆☆☆
チベットのラサ・アプソが祖先といわれ、長い間中国の宮廷で門外不出の犬として珍重されてきました。
小さな体に似合わず、勇敢で大胆な性格。独立心が旺盛でプライドが高く、頑固な一面も。飼い主には忠実で甘えん坊ですが、猫のように気まぐれで、他人には心を許しません。
初めての人には☆☆☆(5段階)しつけやすさ☆☆☆
「ミニピン」の愛称で親しまれている犬種。ドーベルマンを小さくしたような外観ですが、それよりも古い歴史を誇ります。
祖先はスカンジナビア半島にいた小型のテリア(ドイツ語でピンシャー)。数百年前にドイツで小型化され、
ネズミ捕りや番犬に使われました。断耳、断尾の慣習がありますが現在ではほとんど行われません。
飼い主や家族には愛情豊かですが、他人には警戒心を見せます。
大胆で独立心が強く、頑固なところもあります。
初めての人には☆☆☆☆(5段階)しつけやすさ☆☆☆☆
ジャーマン・スピッツが祖先犬だと伝えられています。東欧のポメラニア地方でやや小型化されたものが
18世紀のイギリスに持ち込まれ、原産地に由来するポメラニアンの名で愛好されるようになりました。
さらに改良が重ねられ、19世紀中頃からはより小さなタイプが流行。現在のような体重2キロ前後の愛玩犬として固定されました。
ポメラニアンが流行するきっかけを作ったのが、愛犬家として知られるビクトリア女王です。
いつも楽しいことを探して動き回っています。飼い主に対しては一途な愛情を寄せますが、神経質で警戒心が強い面があり、他人には気を許しません。
初めての人には☆☆☆☆(5段階)しつけやすさ☆☆☆☆
全世代共通のストレスサイン
① あくびを繰り返す。② 体を舐め続ける。③ 体を掻き続ける。④ 落ち着きがなく歩き回る。
<0歳~1歳ごろ> かまいすぎると腸炎に!
母犬や兄弟犬から離され、全く別の環境で暮らすことになります。ここですでに大きなストレスを受けています。
その新しい家で、小さなお子様などが力を加減せずにかまいすぎるとさらに大きなストレスを与えてしまいます。
一方で生後数か月のうちに長時間のお留守番をさせるなど、かまわなすぎることもまたストレスになります。
では何に気を付け、どう接すれば良いのでしょうか?
胃炎(嘔吐)…突然のストレスに見舞われると自律神経が乱れ、胃の動きをコントロールできなくなります。
腸炎(下痢)…ストレスを感じると腸内細菌のバランスが乱れて悪玉菌が増え、下痢を引き起こします。
心の病…かまわれすぎない状態が続くと自分の尾を追い続けたり、噛み続けたりと一定の行動を執拗に行い続けます。
ストレスをためない工夫
①見守りつつ、かまいすぎない。人間の赤ちゃんと同様と考えるとわかりやすいかと。
自由に遊ばせ、必要に応じて手を貸しましょう。
これは成犬においても同じことが言えます。いろんな経験を積まずに成犬になると、
怖がりになったりして逆にストレスを感じやすい犬になってしまいます。
愛犬は飼い主様の表情などをよく見て感じています。神経質にならず、おおらかな気持ちで育てましょう。
経験不足で不安症に
<2歳~6歳ごろ> 運動不足だと、イライラしてたくさん食べて肥満になる犬も。
また、車に乗ることや花火の音など、それまで経験していないものを怖く感じだす時期です。
「ウチの子はこれが好き」などと飼い主様が決めすぎるのもストレスのもとです。
脱毛…前足など体の一部を舐め続けることで、皮膚を傷つけ脱毛を起こします。
不安症や胃腸障害…経験不足から、怖いものや苦手なものが明確にできてしまい
パニック状態になって物を壊したり、下痢、嘔吐を繰り返します。
ストレスをためない工夫
①パワーを発散させる。
休日にはドッグランで思いきり遊ばせたりして運動量を増やしましょう。
②いろいろな経験をさせる。
社会化するとストレスを感じにくくなります。未知のものが怖く感じている成犬でも、
保育園のような当店や、旅行など、積極的にいろいろな経験をさせると
経験値が上がって、動じにくい犬になります。
③犬は群れで生活する動物。外で飼う場合も、飼い主様が確認できる場所を選んであげましょう。
刺激不足で無気力症に
<7歳ごろ~>シニアになると関節や歯など、様々なところに痛みが出始め、ストレスを感じるようになります。
また、筋力が弱まって便秘がちになってしまうので、すぐに生理的欲求が満たせないことも苦痛です。
おでかけは大きな楽しみですから、ゆっくり歩く犬でも、ペースに合わせて連れ出してあげ、運動で筋力をつけてあげましょう。
無気力症…無感情になって動かなくなります。食べることへの執着も弱まって、とても危険です。
皮膚炎…老化による免疫力の低下とストレスが相まって、皮膚バリア機能が弱まると体をしきりに掻いたり、舐めたりします。
発病…大きなストレスにさらされて、白内障などの目の病気が急激に悪化することがあります。
シニア犬にとってストレスは万病のもとなのです。
ストレスをためない工夫
①刺激を与える。
週に1度は美味しいものを与えたり、月に1度はいつもと違うところへ
出かけたりと長短のスパンを取り混ぜて、新たな感覚を磨いてあげましょう。
②いつでもトイレ・水飲みを
便秘になりがちなシニア犬。室内いつでもトイレができるように。
また、水飲み場は1か所ではなく、複数の部屋に設けると良いでしょう。
③床材は滑らないものに
シニア期に入ると足腰が弱くなり、ふんばりもきかなくなるので今まで平気でも、もう一度再点検してあげましょう。
④しっかり食べられるように。
シニアになると歯周病になる犬が続出します。歯が痛いとご飯も食べられず、
心臓病を招いたりもします。子犬の頃から歯みがきの習慣をつけてしっかり予防しましょう。